百人一首の歌人一覧

百人一首は、100人の歌人の歌を一人一首ずつ選んだ歌集です。飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院まで、およそ600年にわたる時代の歌人が、おおむね時代順に並んでいます。

作者名は「中納言家持」「菅家」のように、官職名や通称で記されているものが多くあります。各歌のページでは、本名や人物の解説もあわせて紹介しています。

女性の歌人(21人)

百人一首には21人の女性歌人が選ばれています。紫式部・清少納言・和泉式部など、宮廷に仕えて物語や随筆を残した人物が多く、恋の歌が目立ちます。

六歌仙

紀貫之が古今和歌集の仮名序で名を挙げた、平安時代初期の6人の優れた歌人を六歌仙と呼びます。そのうち大伴黒主を除く5人の歌が百人一首に入っています。

天皇・上皇の歌(8首)

巻頭の天智天皇・持統天皇から、巻末の後鳥羽院・順徳院まで、天皇の位についた人物の歌が8首あります。「院」は位を退いた後の呼び名です。

僧の歌人(法師・僧正など)

「法師」「僧正」などの名で呼ばれる僧の歌です。僧でありながら、素性法師(21番)や俊恵法師(85番)のように女性の立場で恋の歌を詠んだ例もあります。

親子・兄弟で選ばれた歌人

百人一首には、親子や祖父と孫など、血縁のある歌人がそろって選ばれている例が数多くあります。和歌の才能が家に受け継がれていたことがわかります。

作者100人の一覧(歌番号順)

番号作者(読み)初句
1天智天皇
てんじてんのう
秋の田の
2持統天皇
じとうてんのう
春過ぎて
3柿本人麻呂
かきのもとのひとまろ
あしびきの
4山部赤人
やまべのあかひと
田子の浦に
5猿丸大夫
さるまるだゆう
奥山に
6中納言家持
ちゅうなごんやかもち
かささぎの
7阿倍仲麻呂
あべのなかまろ
天の原
8喜撰法師
きせんほうし
わが庵は
9小野小町
おののこまち
花の色は
10蝉丸
せみまる
これやこの
11参議篁
さんぎたかむら
わたの原
12僧正遍昭
そうじょうへんじょう
天つ風
13陽成院
ようぜいいん
筑波嶺の
14河原左大臣
かわらのさだいじん
陸奥の
15光孝天皇
こうこうてんのう
君がため
16中納言行平
ちゅうなごんゆきひら
立ち別れ
17在原業平朝臣
ありわらのなりひらあそん
ちはやぶる
18藤原敏行朝臣
ふじわらのとしゆきあそん
住の江の
19伊勢
いせ
難波潟
20元良親王
もとよししんのう
わびぬれば
21素性法師
そせいほうし
今来むと
22文屋康秀
ふんやのやすひで
吹くからに
23大江千里
おおえのちさと
月見れば
24菅家
かんけ
このたびは
25三条右大臣
さんじょうのうだいじん
名にし負はば
26貞信公
ていしんこう
小倉山
27中納言兼輔
ちゅうなごんかねすけ
みかの原
28源宗于朝臣
みなもとのむねゆきあそん
山里は
29凡河内躬恒
おおしこうちのみつね
心あてに
30壬生忠岑
みぶのただみね
有明の
31坂上是則
さかのうえのこれのり
朝ぼらけ
32春道列樹
はるみちのつらき
山川に
33紀友則
きのとものり
ひさかたの
34藤原興風
ふじわらのおきかぜ
誰をかも
35紀貫之
きのつらゆき
人はいさ
36清原深養父
きよはらのふかやぶ
夏の夜は
37文屋朝康
ふんやのあさやす
白露に
38右近
うこん
忘らるる
39参議等
さんぎひとし
浅茅生の
40平兼盛
たいらのかねもり
忍ぶれど
41壬生忠見
みぶのただみ
恋すてふ
42清原元輔
きよはらのもとすけ
契りきな
43権中納言敦忠
ごんちゅうなごんあつただ
逢ひ見ての
44中納言朝忠
ちゅうなごんあさただ
逢ふことの
45謙徳公
けんとくこう
あはれとも
46曾禰好忠
そねのよしただ
由良の門を
47恵慶法師
えぎょうほうし
八重むぐら
48源重之
みなもとのしげゆき
風をいたみ
49大中臣能宣朝臣
おおなかとみのよしのぶあそん
みかきもり
50藤原義孝
ふじわらのよしたか
君がため
51藤原実方朝臣
ふじわらのさねかたあそん
かくとだに
52藤原道信朝臣
ふじわらのみちのぶあそん
明けぬれば
53右大将道綱母
うだいしょうみちつなのはは
嘆きつつ
54儀同三司母
ぎどうさんしのはは
忘れじの
55大納言公任
だいなごんきんとう
滝の音は
56和泉式部
いずみしきぶ
あらざらむ
57紫式部
むらさきしきぶ
めぐり逢ひて
58大弐三位
だいにのさんみ
有馬山
59赤染衛門
あかぞめえもん
やすらはで
60小式部内侍
こしきぶのないし
大江山
61伊勢大輔
いせのたいふ
いにしへの
62清少納言
せいしょうなごん
夜をこめて
63左京大夫道雅
さきょうのだいぶみちまさ
今はただ
64権中納言定頼
ごんちゅうなごんさだより
朝ぼらけ
65相模
さがみ
恨みわび
66前大僧正行尊
さきのだいそうじょうぎょうそん
もろともに
67周防内侍
すおうのないし
春の夜の
68三条院
さんじょういん
心にも
69能因法師
のういんほうし
嵐吹く
70良暹法師
りょうぜんほうし
さびしさに
71大納言経信
だいなごんつねのぶ
夕されば
72祐子内親王家紀伊
ゆうしないしんのうけのきい
音に聞く
73前権中納言匡房
さきのごんちゅうなごんまさふさ
高砂の
74源俊頼朝臣
みなもとのとしよりあそん
憂かりける
75藤原基俊
ふじわらのもととし
契りおきし
76法性寺入道前関白太政大臣
ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじん
わたの原
77崇徳院
すとくいん
瀬をはやみ
78源兼昌
みなもとのかねまさ
淡路島
79左京大夫顕輔
さきょうのだいぶあきすけ
秋風に
80待賢門院堀河
たいけんもんいんのほりかわ
長からむ
81後徳大寺左大臣
ごとくだいじのさだいじん
ほととぎす
82道因法師
どういんほうし
思ひわび
83皇太后宮大夫俊成
こうたいごうぐうのだいぶしゅんぜい
世の中よ
84藤原清輔朝臣
ふじわらのきよすけあそん
ながらへば
85俊恵法師
しゅんえほうし
夜もすがら
86西行法師
さいぎょうほうし
嘆けとて
87寂蓮法師
じゃくれんほうし
村雨の
88皇嘉門院別当
こうかもんいんのべっとう
難波江の
89式子内親王
しょくしないしんのう
玉の緒よ
90殷富門院大輔
いんぷもんいんのたいふ
見せばやな
91後京極摂政前太政大臣
ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん
きりぎりす
92二条院讃岐
にじょういんのさぬき
わが袖は
93鎌倉右大臣
かまくらのうだいじん
世の中は
94参議雅経
さんぎまさつね
み吉野の
95前大僧正慈円
さきのだいそうじょうじえん
おほけなく
96入道前太政大臣
にゅうどうさきのだいじょうだいじん
花さそふ
97権中納言定家
ごんちゅうなごんていか
来ぬ人を
98従二位家隆
じゅにいいえたか
風そよぐ
99後鳥羽院
ごとばいん
人もをし
100順徳院
じゅんとくいん
ももしきや