百人一首 第75番 藤原基俊
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり

読み札
あはれことしの
あきもいぬめり
取り札
歌の意味(現代語訳)
「頼りにせよ」と約束してくださった言葉を命綱にしてきたのに、ああ、今年の秋も空しく過ぎてゆくようだ。
鑑賞のポイント
息子の僧を法会の講師にしてほしいと藤原忠通に頼み、「させも草」の歌を引いて約束してもらったのに、今年の秋も選ばれずに過ぎてしまう、という恨みを詠んだ歌です。
決まり字と友札
決まり字は「ちぎりお」の四字決まりです。「ちぎり」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「ちぎりお」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第42番 契りきな かたみに袖を しぼりつつ決まり字「ちぎりき」
詠み人について
藤原 基俊(ふじわら の もととし)は、平安時代後期の貴族・歌人・書家。藤原北家中御門流、右大臣・藤原俊家の四男。
出典: ウィキペディア 「藤原基俊」(CC BY-SA 4.0)より抜粋