百人一首 第76番 法性寺入道前関白太政大臣
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波

読み札
くもゐにまがふ
おきつしらなみ
取り札
歌の意味(現代語訳)
大海原に漕ぎ出して見渡すと、雲かと見まがうほどに沖の白波が立っている。
鑑賞のポイント
大海原に漕ぎ出して見渡すと、はるか沖の白波が空の雲と見分けがつかない、という雄大な景色を詠んだ歌です。崇徳院の御前で「海上遠望」を題に詠まれました。作者の藤原忠通は慈円の父です。
決まり字と友札
決まり字は「わたのはらこ」の六字決まりです。「わたのはら」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「わたのはらこ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。六字目まで聞き分けなければならない「大山札」のひとつです。
- 第11番 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと決まり字「わたのはらや」
詠み人について
藤原 忠通(ふじわら の ただみち)は、平安時代後期から末期にかけての公卿・歌人。藤原北家、関白・藤原忠実の次男。官位は従一位・摂政 関白・太政大臣。通称は法性寺関白(ほっしょうじ かんぱく)。小倉百人一首では法性寺入道前関白太政大臣。
出典: ウィキペディア 「藤原忠通」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第91番 後京極摂政前太政大臣法性寺入道前関白太政大臣と後京極摂政前太政大臣は祖父と孫
- 第95番 前大僧正慈円法性寺入道前関白太政大臣と前大僧正慈円は父と子