百人一首 第91番 後京極摂政前太政大臣
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む

読み札
ころもかたしき
ひとりかもねむ
取り札
歌の意味(現代語訳)
こおろぎの鳴く霜の夜、冷たい筵に衣を片敷いて、私はひとりで寝るのだろうか。
鑑賞のポイント
こおろぎ(古語の「きりぎりす」)が鳴く霜の夜、寒々としたむしろに衣の片袖を敷いて、ひとりで寝るのだろうか、と詠んだ歌です。3番の歌の「ひとりかも寝む」を取り入れた本歌取りです。
決まり字と友札
決まり字は「きり」の二字決まりです。「き」までが同じ音で始まる歌がほかに2首あり(友札)、「きり」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第15番 君がため 春の野に出でて 若菜つむ決まり字「きみがためは」
- 第50番 君がため 惜しからざりし 命さへ決まり字「きみがためを」
詠み人について
九条 良経(くじょう よしつね)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿・歌人。歌人としては藤原良経と呼ばれることが多い。関白・九条兼実の次男。官位は従一位・摂政、太政大臣。九条家2代当主。後京極殿と号した。通称は後京極摂政(ごきょうごく せっしょう)、中御門摂政。
出典: ウィキペディア 「九条良経」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第76番 法性寺入道前関白太政大臣法性寺入道前関白太政大臣と後京極摂政前太政大臣は祖父と孫