百人一首 第90番 殷富門院大輔

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色は変はらず

第90番 見せばやな雄島のあまの袖だにも ぬれにぞぬれし色は変はらず(殷富門院大輔)の読み札

読み札

ぬれにぞぬれし
いろはかはらず

取り札

読み二字決まり

みせばやなをじまのあまのそでだにもぬれにぞぬれしいろはかはらず

札の絵の出典: ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

お見せしたいものだ。涙に濡れても色の変わらぬ雄島の漁師の袖とは違い、私の袖は血の涙で色が変わってしまった。

源重之の「松島や雄島の磯にあさりせしあまの袖こそかくはぬれしか」をふまえた歌です。雄島の漁師の袖でさえ濡れても色は変わらないのに、私の袖は涙で色まで変わってしまった、それを見せたい、と詠みます。

決まり字は「みせ」の二字決まりです。「み」までが同じ音で始まる歌がほかに4首あり(友札)、「みせ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。

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作者
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)
決まり字
みせ
出典
千載和歌集(恋)
テーマ
恋の歌

殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ、生没年不詳:大治5年(1130年)頃 - 正治2年(1200年)頃)は、平安時代末期に活躍した歌人である。女房三十六歌仙の一人。父は藤原北家勧修寺流従五位下藤原信成。母は従四位式部大輔菅原在良の娘。一説に以仁王の側室とされ道尊僧正の生母ともいう。

出典: ウィキペディア 「殷富門院大輔」(CC BY-SA 4.0)より抜粋