百人一首 第94番 参議雅経
み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり

読み札
ふるさとさむく
ころもうつなり
取り札
歌の意味(現代語訳)
吉野の山に秋風が吹き、夜が更けてゆく。古き都の里に寒々と、衣を打つ砧の音が響いている。
鑑賞のポイント
吉野の山の秋風が吹き、夜も更けて、かつて都のあった里では寒々と衣を打つ音が聞こえる、と詠んだ歌です。坂上是則の「み吉野の山の白雪つもるらしふるさと寒くなりまさるなり」を本歌としています。
決まり字と友札
決まり字は「みよ」の二字決まりです。「み」までが同じ音で始まる歌がほかに4首あり(友札)、「みよ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第14番 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに決まり字「みち」
- 第27番 みかの原 わきて流るる いづみ川決まり字「みかの」
- 第49番 みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え決まり字「みかき」
- 第90番 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも決まり字「みせ」
詠み人について
飛鳥井 雅経(あすかい まさつね、嘉応2年〈1170年〉 - 承久3年3月11日〈1221年4月5日〉)は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての公卿・歌人。刑部卿・難波頼経の次男。二条または明日香井を号す。官位は従三位・参議。飛鳥井家祖。小倉百人一首では参議雅経(さんぎ まさつね)。
出典: ウィキペディア 「飛鳥井雅経」(CC BY-SA 4.0)より抜粋