百人一首 第14番 河原左大臣
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに

読み札
みだれそめにし
われならなくに
取り札
歌の意味(現代語訳)
陸奥のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私の心が乱れはじめたのは誰のせいか。私のせいではないのに。
鑑賞のポイント
「しのぶもぢずり」は、陸奥の信夫地方で作られた乱れ模様の摺り染めの布。その模様から「乱れ」を導いています。作者の源融は河原院という豪華な邸宅を造ったことから「河原左大臣」と呼ばれました。
決まり字と友札
決まり字は「みち」の二字決まりです。「み」までが同じ音で始まる歌がほかに4首あり(友札)、「みち」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第27番 みかの原 わきて流るる いづみ川決まり字「みかの」
- 第49番 みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え決まり字「みかき」
- 第90番 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも決まり字「みせ」
- 第94番 み吉野の 山の秋風 小夜更けて決まり字「みよ」
詠み人について
源 融(みなもと の とおる)は、平安時代初期から前期にかけての貴族。嵯峨天皇の第十二皇子(嵯峨第十二源氏)、または第八皇子。嵯峨源氏融流初代。河原院・河原大臣と呼ばれた。
出典: ウィキペディア 「源融」(CC BY-SA 4.0)より抜粋