百人一首 第89番 式子内親王
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

読み札
しのぶることの
よわりもぞする
取り札
歌の意味(現代語訳)
我が命よ、絶えるなら絶えてしまえ。生きながらえると、秘めた思いを隠しとおす力が弱ってしまうから。
鑑賞のポイント
「忍ぶ恋」を題に詠んだ歌です。命よ、絶えるなら絶えてしまえ。このまま生きながらえたら、恋を秘めておく力が弱って人に知られてしまうから、と詠みます。式子内親王は後白河天皇の皇女です。
決まり字と友札
決まり字は「たま」の二字決まりです。「た」までが同じ音で始まる歌がほかに5首あり(友札)、「たま」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第4番 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の決まり字「たご」
- 第16番 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる決まり字「たち」
- 第34番 誰をかも 知る人にせむ 高砂の決まり字「たれ」
- 第55番 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど決まり字「たき」
- 第73番 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり決まり字「たか」
詠み人について
式子内親王(しょくし/しきし(のりこ)ないしんのう)、久安5年(1149年) - 建仁元年1月25日(1201年3月1日))は、日本の皇族。賀茂斎院。新三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。後白河天皇の第3皇女。母は藤原成子(藤原季成の女)で、守覚法親王・亮子内親王(殷富門院)・高倉宮以仁王は同母兄弟。
出典: ウィキペディア 「式子内親王」(CC BY-SA 4.0)より抜粋