百人一首 第34番 藤原興風
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

読み札
まつもむかしの
ともならなくに
取り札
歌の意味(現代語訳)
いったい誰を親しい友とすればよいのか。高砂の松も長寿とはいえ、昔からの友ではないのだ。
鑑賞のポイント
年を取って親しい友はみな亡くなり、長寿で知られる高砂の松でさえ昔からの友ではない、と老いの孤独を詠んだ歌です。
決まり字と友札
決まり字は「たれ」の二字決まりです。「た」までが同じ音で始まる歌がほかに5首あり(友札)、「たれ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第4番 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の決まり字「たご」
- 第16番 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる決まり字「たち」
- 第55番 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど決まり字「たき」
- 第73番 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり決まり字「たか」
- 第89番 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば決まり字「たま」
詠み人について
藤原 興風(ふじわら の おきかぜ)は、平安時代前期の歌人・官人。藤原京家、参議・藤原浜成の曾孫。相模掾・藤原道成の子。官位は正六位上・下総大掾。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「藤原興風」(CC BY-SA 4.0)より抜粋