百人一首 第35番 紀貫之

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

第35番 人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける(紀貫之)の読み札

読み札

はなぞむかしの
かににほひける

取り札

読み三字決まり

ひとはいさこころもしらずふるさとははなぞむかしのかににほひける

札の絵の出典: ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

人の心はさあどうだかわからない。だが昔なじみのこの里では、梅の花が昔のままの香りで匂っている。

久しぶりに初瀬(長谷寺)の宿を訪れた紀貫之が、宿の主人に心変わりを皮肉られ、梅の枝を折って詠んだ歌です。人の心はわからないが、梅は昔と同じ香りで咲いている、と切り返しました。貫之は古今和歌集の撰者で「土佐日記」の作者です。

決まり字は「ひとは」の三字決まりです。「ひと」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「ひとは」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。

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作者
紀貫之(きのつらゆき)
決まり字
ひとは
出典
古今和歌集(春)
テーマ
春の歌

紀 貫之(き の つらゆき)は、平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人。下野守・紀本道の孫。紀望行の子。官位は従五位上・木工権頭、贈位従二位。『古今和歌集』の撰者の一人で、三十六歌仙の一人。

出典: ウィキペディア 「紀貫之」(CC BY-SA 4.0)より抜粋