百人一首 第4番 山部赤人
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ

読み札
ふじのたかねに
ゆきはふりつつ
取り札
歌の意味(現代語訳)
田子の浦に出て見渡すと、真っ白な富士の高嶺に今も雪が降り続いている。
鑑賞のポイント
万葉集の原歌は「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける」。田子の浦から見上げた富士山の雪の白さを詠んだ、叙景歌の代表作です。山部赤人は柿本人麻呂と並んで歌聖と称えられます。
決まり字と友札
決まり字は「たご」の二字決まりです。「た」までが同じ音で始まる歌がほかに5首あり(友札)、「たご」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第16番 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる決まり字「たち」
- 第34番 誰をかも 知る人にせむ 高砂の決まり字「たれ」
- 第55番 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど決まり字「たき」
- 第73番 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり決まり字「たか」
- 第89番 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば決まり字「たま」
詠み人について
山部 赤人(やまべ の あかひと、生年不詳 - 天平8年(736年)?)は、奈良時代の歌人。山部 明人、山邊(辺)赤人と表記されることもある。姓は宿禰。官位は外従六位下・上総少目。三十六歌仙の一人。 小倉百人一首(4番)「田子の浦ゆ~」は彼の歌である。
出典: ウィキペディア 「山部赤人」(CC BY-SA 4.0)より抜粋