百人一首 第50番 藤原義孝
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな

読み札
ながくもがなと
おもひけるかな
取り札
歌の意味(現代語訳)
あなたのためなら惜しくないと思っていた命までも、逢えた今は長くあってほしいと思うようになった。
鑑賞のポイント
恋人のもとから帰った後に贈った歌です。逢うためなら惜しくないと思っていた命も、逢えた今は長くあってほしいと願う心の変化を詠みます。藤原義孝は若くして病で亡くなりました。謙徳公の子です。
決まり字と友札
決まり字は「きみがためを」の六字決まりです。「きみがため」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「きみがためを」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。六字目まで聞き分けなければならない「大山札」のひとつです。
- 第15番 君がため 春の野に出でて 若菜つむ決まり字「きみがためは」
詠み人について
藤原 義孝(ふじわら の よしたか)は、平安時代中期の公家・歌人。藤原北家、摂政太政大臣・藤原伊尹の三男(または四男)。中古三十六歌仙の一人。子に三蹟の一人・藤原行成がいる。
出典: ウィキペディア 「藤原義孝」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第45番 謙徳公謙徳公と藤原義孝は父と子