百人一首 第51番 藤原実方朝臣
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを

読み札
さしもしらじな
もゆるおもひを
取り札
歌の意味(現代語訳)
こんなに思っているとさえ言えない。伊吹山のさしも草のように燃える私の思いを、あなたは知るまい。
鑑賞のポイント
初めて恋心を打ち明けたときの歌です。「いぶき」に「言ふ」と地名の「伊吹」が掛けられ、伊吹山のさしも草(もぐさ)から「燃ゆる思ひ」へとつながります。
決まり字と友札
決まり字は「かく」の二字決まりです。「か」までが同じ音で始まる歌がほかに3首あり(友札)、「かく」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第6番 かささぎの 渡せる橋に 置く霜の決まり字「かさ」
- 第48番 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ決まり字「かぜを」
- 第98番 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは決まり字「かぜそ」
詠み人について
藤原 実方(ふじわら の さねかた)は、平安時代中期の貴族・歌人。左大臣・藤原師尹の孫、侍従・藤原定時の子。官位は正四位下・左近衛中将。中古三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「藤原実方」(CC BY-SA 4.0)より抜粋