百人一首 第98番 従二位家隆
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける

読み札
みそぎぞなつの
しるしなりける
取り札
歌の意味(現代語訳)
風がそよぐならの小川の夕暮れは秋のようだが、みそぎが行われているのが、まだ夏である証なのだ。
鑑賞のポイント
上賀茂神社を流れるならの小川の夕暮れは、風がそよいで秋のように涼しいけれど、川辺で行われるみそぎ(夏越の祓)だけが、まだ夏であることのしるしだ、と詠んだ歌です。
決まり字と友札
決まり字は「かぜそ」の三字決まりです。「かぜ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「かぜそ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第48番 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ決まり字「かぜを」
詠み人について
藤原 家隆(ふじわら の いえたか、保元3年〈1158年〉 - 嘉禎3年4月9日〈1237年5月5日〉)は、鎌倉時代初期の公卿・歌人。藤原北家良門流、権中納言・藤原光隆の次男。官位は従二位・宮内卿。法名は仏性。壬生二位と号する。初名は顕隆(あきたか)。『新古今和歌集』の撰者の一人。
出典: ウィキペディア 「藤原家隆 (従二位)」(CC BY-SA 4.0)より抜粋