百人一首 第48番 源重之
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな

読み札
くだけてものを
おもふころかな
取り札
歌の意味(現代語訳)
風が激しいので岩に打ちつける波が砕けるように、私ひとりだけが心を砕いて物思いにふけるこの頃だ。
鑑賞のポイント
風が激しいので岩に打ちつけては砕ける波のように、自分だけが心を砕いて思い悩んでいる、という片思いの歌です。岩は動じない相手のたとえです。
決まり字と友札
決まり字は「かぜを」の三字決まりです。「かぜ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「かぜを」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第98番 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは決まり字「かぜそ」
詠み人について
源 重之(みなもと の しげゆき)は、平安時代中期の貴族・歌人。清和源氏、上野太守・貞元親王の孫で、三河守・源兼信の子。伯父の参議・源兼忠の養子。官位は従五位下・筑前権守。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「源重之」(CC BY-SA 4.0)より抜粋