百人一首 第47番 恵慶法師
八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

読み札
ひとこそみえね
あきはきにけり
取り札
歌の意味(現代語訳)
幾重にも雑草の茂った寂しいこの宿に、訪ねてくる人はないけれど、秋だけはやって来た。
鑑賞のポイント
かつて源融が住んだ河原院が、荒れ果てた様子を詠んだ歌です。つる草の生い茂る寂しい宿を訪れる人はいないけれど、秋だけはやって来た、と詠みます。
決まり字と友札
決まり字は「やへ」の二字決まりです。「や」までが同じ音で始まる歌がほかに3首あり(友札)、「やへ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第28番 山里は 冬ぞさびしさ まさりける決まり字「やまざ」
- 第32番 山川に 風のかけたる しがらみは決まり字「やまが」
- 第59番 やすらはで 寝なましものを さ夜更けて決まり字「やす」
詠み人について
恵慶(えぎょう、生没年不明)は、平安時代中期の日本の僧、歌人。「恵慶法師」ともされる。中古三十六歌仙の1人。 出自・経歴は不詳。 播磨国分寺の講師を務め、国分寺へ下向する際に天台座主尋禅から歌を送られたとされる。 歌人としては『拾遺和歌集』に初出する。
出典: ウィキペディア 「恵慶」(CC BY-SA 4.0)より抜粋