百人一首 第32番 春道列樹
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり

読み札
ながれもあへぬ
もみぢなりけり
取り札
歌の意味(現代語訳)
山あいの川に風がかけたしがらみは、流れきれずにたまった紅葉であったよ。
鑑賞のポイント
山の中の川に風がかけた「しがらみ(柵)」は、流れきれずにたまった紅葉だった、という見立ての歌です。志賀の山越えの途中で詠まれたとされます。
決まり字と友札
決まり字は「やまが」の三字決まりです。「やま」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「やまが」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第28番 山里は 冬ぞさびしさ まさりける決まり字「やまざ」
詠み人について
春道 列樹(はるみち の つらき)は、平安時代前期の官人・歌人。主税頭(一説に雅楽頭)・春道新名の子。官位は従六位下壱岐守。
出典: ウィキペディア 「春道列樹」(CC BY-SA 4.0)より抜粋