百人一首 第6番 中納言家持
かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける

読み札
しろきをみれば
よぞふけにける
取り札
歌の意味(現代語訳)
かささぎが渡したという橋に置く霜の白さを見ると、夜もすっかり更けたのだと感じる。
鑑賞のポイント
かささぎの橋は、七夕の夜にかささぎが翼を連ねて天の川に架けるという伝説の橋です。宮中の階段を天上の橋に見立て、そこに降りた霜を詠んだとする説もあります。大伴家持は万葉集の編さんに深く関わったとされます。
決まり字と友札
決まり字は「かさ」の二字決まりです。「か」までが同じ音で始まる歌がほかに3首あり(友札)、「かさ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第48番 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ決まり字「かぜを」
- 第51番 かくとだに えやはいぶきの さしも草決まり字「かく」
- 第98番 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは決まり字「かぜそ」
詠み人について
大伴 家持(おおとも の やかもち)は、奈良時代の公卿・歌人。大納言・大伴旅人の子。官位は従三位・中納言。三十六歌仙の一人。小倉百人一首では中納言家持。
出典: ウィキペディア 「大伴家持」(CC BY-SA 4.0)より抜粋