百人一首 第45番 謙徳公
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな

読み札
みのいたづらに
なりぬべきかな
取り札
歌の意味(現代語訳)
「気の毒に」と言ってくれる人も思い浮かばぬまま、私はむなしく死んでゆくのだろう。
鑑賞のポイント
つれなくなった恋人に贈った歌です。「かわいそうに」と言ってくれそうな人も思い浮かばず、このままむなしく死んでしまいそうだと訴えます。謙徳公は藤原伊尹のことで、藤原義孝の父です。
決まり字と友札
決まり字は「あはれ」の三字決まりです。「あは」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「あはれ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第78番 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に決まり字「あはぢ」
詠み人について
藤原 伊尹(ふじわら の これただ/これまさ、延長2年7月15日(924年8月18日) - 天禄3年11月1日(972年12月9日))は、平安時代中期の公卿・歌人。「伊尹(いいん)」は古代中国・殷の天乙が阿衡(あこう)に任じ、太甲を一時追放して摂政となった名臣の名である(「阿衡事件」を参照)。
出典: ウィキペディア 「藤原伊尹」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第50番 藤原義孝謙徳公と藤原義孝は父と子