百人一首 第44番 中納言朝忠
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし

読み札
ひとをもみをも
うらみざらまし
取り札
歌の意味(現代語訳)
いっそ逢うことが絶えてなかったなら、あの人のつれなさも我が身の不遇も恨まずにすんだだろうに。
鑑賞のポイント
天徳内裏歌合で詠まれた歌です。逢うことがいっそまったく無かったなら、相手のつれなさも自分の身のつらさも恨まずに済んだのに、と詠みます。藤原朝忠は藤原定方(三条右大臣)の子です。
決まり字と友札
決まり字は「あふこ」の三字決まりです。「あふ」までが同じ音で始まる歌がほかに2首あり(友札)、「あふこ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第60番 大江山 いく野の道の 遠ければ決まり字「おほえ」
- 第95番 おほけなく うき世の民に おほふかな決まり字「おほけ」
詠み人について
藤原 朝忠(ふじわら の あさただ、延喜10年(910年) - 康保3年12月2日(967年1月15日))は、平安時代中期の公家・歌人。藤原北家高藤流、右大臣・藤原定方の五男。官位は従三位・中納言。土御門中納言または堤中納言と号する。小倉百人一首では中納言朝忠。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「藤原朝忠」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第25番 三条右大臣三条右大臣と中納言朝忠は父と子