百人一首 第60番 小式部内侍
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立

読み札
まだふみもみず
あまのはしだて
取り札
歌の意味(現代語訳)
大江山を越え生野を通る道が遠いので、まだ天の橋立を踏んだことも、母からの文を見たこともありません。
鑑賞のポイント
母の和泉式部が丹後にいた頃、歌合に出る小式部内侍を藤原定頼が「母に代作を頼んだのか」とからかい、即座に返した歌です。「いく野」に地名の「生野」と「行く」、「ふみ」に「踏み」と「文(手紙)」が掛けられています。
決まり字と友札
決まり字は「おほえ」の三字決まりです。「おほ」までが同じ音で始まる歌がほかに2首あり(友札)、「おほえ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第44番 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに決まり字「あふこ」
- 第95番 おほけなく うき世の民に おほふかな決まり字「おほけ」
詠み人について
小式部内侍(こしきぶ の ないし、生年不詳 - 万寿2年(1025年)11月没)は、平安時代中期の女流歌人。父は橘道貞、母は和泉式部。寛弘6年(1009年)頃より、母と共に彰子に出仕した。
出典: ウィキペディア 「小式部内侍」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第56番 和泉式部和泉式部と小式部内侍は母と娘