百人一首 第11番 参議篁
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟

読み札
ひとにはつげよ
あまのつりぶね
取り札
歌の意味(現代語訳)
大海原をたくさんの島々めざして漕ぎ出して行ったと、都の人に伝えてくれ、漁師の釣舟よ。
鑑賞のポイント
小野篁が隠岐へ流されるとき、船出にあたって都の人に贈った歌です。「わたの原」は大海原のこと。見送る人もいない寂しさを、釣舟に「伝えてくれ」と呼びかける形で表しています。
決まり字と友札
決まり字は「わたのはらや」の六字決まりです。「わたのはら」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「わたのはらや」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。六字目まで聞き分けなければならない「大山札」のひとつです。
- 第76番 わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの決まり字「わたのはらこ」
詠み人について
小野 篁(おのの たかむら、延暦21年〈802年〉- 仁寿2年12月22日〈853年2月3日〉)は、平安時代初期の公卿、文人。 参議・小野岑守の長男。官位は従三位、参議。異名は野相公、野宰相、その反骨精神から野狂とも称された。小倉百人一首では参議篁(さんぎたかむら)。
出典: ウィキペディア 「小野篁」(CC BY-SA 4.0)より抜粋