百人一首 第12番 僧正遍昭
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ

読み札
をとめのすがた
しばしとどめむ
取り札
歌の意味(現代語訳)
天を吹く風よ、雲の中の通い路を吹き閉ざしておくれ。天へ帰る舞姫の姿を、もうしばらく地上にとどめておきたいから。
鑑賞のポイント
宮中で五節の舞を舞う少女たちを天女に見立て、雲の通い路を吹き閉ざして天に帰さないでくれと風に呼びかけます。僧正遍昭が出家する前、良岑宗貞と名乗っていた頃の歌です。六歌仙のひとりです。
決まり字と友札
決まり字は「あまつ」の三字決まりです。「あま」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「あまつ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第7番 天の原 ふりさけ見れば 春日なる決まり字「あまの」
詠み人について
遍昭(へんじょう、弘仁7年(816年) - 寛平2年1月19日(890年2月12日))は、平安時代前期の僧侶・歌人。俗名は良岑 宗貞(よしみね の むねさだ)。桓武天皇の孫で、大納言・良岑安世の八男。官位は従五位上・左近衛少将。遍照または良少将、花山僧正とも号す。六歌仙および三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「遍昭」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第21番 素性法師僧正遍昭と素性法師は父と子