百人一首 第21番 素性法師
今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

読み札
ありあけのつきを
まちいでつるかな
取り札
歌の意味(現代語訳)
「すぐに行く」とあなたが言ったばかりに、長月の夜を待ち明かして、とうとう有明の月を見てしまった。
鑑賞のポイント
僧である素性法師が、恋人を待つ女性の立場で詠んだ歌です。「すぐに行く」という言葉を信じて長月(陰暦九月)の長い夜を待ち続け、明け方の有明の月を見る羽目になりました。素性法師は僧正遍昭の子です。
決まり字と友札
決まり字は「いまこ」の三字決まりです。「いま」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「いまこ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第63番 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを決まり字「いまは」
詠み人について
素性(そせい、生没年不詳)は、平安時代前期から中期にかけての歌人・僧侶。良岑宗貞(遍昭僧正)の子。俗名は諸説あるが、一説に良岑玄利(はるとし)と呼ばれる。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「素性」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第12番 僧正遍昭僧正遍昭と素性法師は父と子