百人一首 第63番 左京大夫道雅
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな

読み札
ひとづてならで
いふよしもがな
取り札
歌の意味(現代語訳)
今はただ「思いを断とう」とだけ、人づてでなく直接あなたに言う手立てがあればよいのに。
鑑賞のポイント
三条院の皇女・当子内親王との恋が知られ、仲を裂かれたときの歌です。せめて人づてではなく、直接「思い切ります」と伝える方法があればいいのに、と詠みます。藤原道雅は儀同三司母の孫です。
決まり字と友札
決まり字は「いまは」の三字決まりです。「いま」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「いまは」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第21番 今来むと いひしばかりに 長月の決まり字「いまこ」
詠み人について
藤原 道雅(ふじわら の みちまさ)は、平安時代中期の公卿・歌人。藤原北家、儀同三司・伊周の長男。官位は従三位・左京大夫。小倉百人一首では左京大夫道雅。
出典: ウィキペディア 「藤原道雅」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第54番 儀同三司母儀同三司母と左京大夫道雅は祖母と孫