百人一首 第64番 権中納言定頼
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木

読み札
あらはれわたる
せぜのあじろぎ
取り札
歌の意味(現代語訳)
明け方、宇治川の川霧が途切れ途切れに晴れてゆき、瀬々の網代木が姿を現してくる。
鑑賞のポイント
冬の夜明け、宇治川に立ちこめた霧がとぎれとぎれに晴れ、川瀬に並ぶ網代木(魚をとる仕掛けの杭)が次々と見えてくる情景を詠んだ叙景歌です。藤原定頼は藤原公任の子です。
決まり字と友札
決まり字は「あさぼらけう」の六字決まりです。「あさぼらけ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「あさぼらけう」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。六字目まで聞き分けなければならない「大山札」のひとつです。
- 第31番 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに決まり字「あさぼらけあ」
詠み人について
藤原 定頼(ふじわら の さだより)は、平安時代中期の公卿・歌人。藤原北家小野宮流、権大納言・藤原公任の長男。官位は正二位・権中納言。中古三十六歌仙の一人。小倉百人一首では権中納言定頼。
出典: ウィキペディア 「藤原定頼」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第55番 大納言公任大納言公任と権中納言定頼は父と子