百人一首 第65番 相模
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

読み札
こひにくちなむ
なこそをしけれ
取り札
歌の意味(現代語訳)
恨む気力も失せ、涙で乾く間もない袖さえ惜しいのに、それ以上に恋のせいで朽ちてゆく評判が惜しい。
鑑賞のポイント
つれない人を恨んで涙で乾く暇もない袖さえ朽ちそうなのに、恋の噂で自分の名が朽ちてしまうのはもっと惜しい、と詠んだ歌です。
決まり字と友札
決まり字は「うら」の二字決まりです。「う」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「うら」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第74番 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ決まり字「うか」
詠み人について
相模(さがみ、生没年不詳:998年(長徳4年)頃 - 1061年(康平4年)以降か)は、平安時代後期の歌人である。中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。実父は不詳で、摂津源氏但馬守頼光の養女。母は能登守慶滋保章の娘。
出典: ウィキペディア 「相模 (歌人)」(CC BY-SA 4.0)より抜粋