百人一首 第20番 元良親王
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ

読み札
みをつくしても
あはむとぞおもふ
取り札
歌の意味(現代語訳)
これほど思い悩んだ今となっては、身を滅ぼしても同じこと。難波の澪標ではないが、身を尽くしてもあなたに逢いたい。
鑑賞のポイント
宇多天皇の妃・京極御息所との恋が人に知られてしまった後に贈った歌です。「みをつくし」は水路の目印の「澪標」と「身を尽くし」の掛詞。身を滅ぼしてでも逢いたいという激しい恋を詠んでいます。
決まり字と友札
決まり字は「わび」の二字決まりです。「わ」までが同じ音で始まる歌がほかに6首あり(友札)、「わび」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第8番 わが庵は 都のたつみ しかぞ住む決まり字「わがい」
- 第11番 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと決まり字「わたのはらや」
- 第38番 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし決まり字「わすら」
- 第54番 忘れじの ゆく末までは かたければ決まり字「わすれ」
- 第76番 わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの決まり字「わたのはらこ」
- 第92番 わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の決まり字「わがそ」
詠み人について
元良親王(もとよししんのう)は、平安時代前期から中期にかけての皇族・歌人。陽成天皇の第一皇子。官位は三品・兵部卿。
出典: ウィキペディア 「元良親王」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第13番 陽成院陽成院と元良親王は父と子