百人一首 第19番 伊勢
難波潟 短き蘆の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや

読み札
あはでこのよを
すぐしてよとや
取り札
歌の意味(現代語訳)
難波潟の短い蘆の、その節と節のあいだほどの短い間さえ逢わずに、この世を過ごせとおっしゃるのか。
鑑賞のポイント
難波潟に生える蘆の短い節と節の間を、ほんのわずかな時間のたとえにしています。「この世」の「世(よ)」には蘆の「節(よ)」が響き合い、少しの間も逢わずに過ごせというのかと相手に迫ります。
決まり字と友札
決まり字は「なにはが」の四字決まりです。「なには」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「なにはが」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第88番 難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ決まり字「なにはえ」
詠み人について
伊勢 (いせ、872年(貞観14年)頃 - 938年(天慶元年)頃)は、平安時代の日本の女性歌人。三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。藤原北家真夏流、伊勢守藤原継蔭の娘。伊勢の御(いせのご)、伊勢の御息所とも呼ばれた。
出典: ウィキペディア 「伊勢 (歌人)」(CC BY-SA 4.0)より抜粋