百人一首 第8番 喜撰法師
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり

読み札
よをうぢやまと
ひとはいふなり
取り札
歌の意味(現代語訳)
私の庵は都の東南にあり、こうして心静かに住んでいる。それを世間の人は、世を憂いて宇治山に隠れたのだと言っているらしい。
鑑賞のポイント
「たつみ」は都から見て東南の方角。「うぢ山(宇治山)」の「う」に「憂し」が掛けられ、世を憂いて隠れ住んでいると人は言うけれど、私は心穏やかに暮らしている、と詠みます。喜撰法師は六歌仙のひとりです。
決まり字と友札
決まり字は「わがい」の三字決まりです。「わが」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「わがい」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第92番 わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の決まり字「わがそ」
詠み人について
喜撰(きせん、生没年不詳)は、平安時代前期の真言宗の僧・歌人。六歌仙の1人。窺仙・窺詮・基泉・喜泉などの表記もあるが、それらは別人を指すという説もある。
出典: ウィキペディア 「喜撰」(CC BY-SA 4.0)より抜粋