百人一首 第86番 西行法師
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな

読み札
かこちがほなる
わがなみだかな
取り札
歌の意味(現代語訳)
「嘆け」と月が思わせるのだろうか。そうではないのに、月のせいにしてこぼれる私の涙よ。
鑑賞のポイント
「月の前の恋」を題に詠んだ歌です。嘆けと月が物思いをさせるのだろうか、いやそうではないのに、月のせいにするかのようにこぼれる涙だ、と詠みます。西行法師は出家して各地を旅した歌人です。
決まり字と友札
決まり字は「なげけ」の三字決まりです。「なげ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「なげけ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第53番 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は決まり字「なげき」
詠み人について
西行(さいぎょう、元永元年〈1118年〉- 建久元年2月16日〈1190年3月30日〉)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての日本の武士、僧侶、歌人。西行法師とまた、歌聖とも呼ばれ、俗名は佐藤 義清(さとう のりきよ)。憲清、則清、範清とも記される。西行は号であり僧名は円位。
出典: ウィキペディア 「西行」(CC BY-SA 4.0)より抜粋