百人一首 第53番 右大将道綱母
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る

読み札
いかにひさしき
ものとかはしる
取り札
歌の意味(現代語訳)
嘆きながらひとりで寝る夜が明けるまでの間が、どれほど長いものか、あなたにはおわかりでしょうか。
鑑賞のポイント
夫の藤原兼家が訪ねてきても門を開けずにいたところ、「待ちくたびれた」と言われて返した歌です。ひとり嘆きながら夜明けを待つ時間がどれほど長いか、あなたにわかるだろうか、と問いかけます。作者は「蜻蛉日記」を書いた人物です。
決まり字と友札
決まり字は「なげき」の三字決まりです。「なげ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「なげき」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第86番 嘆けとて 月やは物を 思はする決まり字「なげけ」
詠み人について
藤原道綱母(ふじわらのみちつな の はは)は、平安時代中期の歌人。『蜻蛉日記』の作者。藤原倫寧の娘。藤原道綱の母。
出典: ウィキペディア 「藤原道綱母」(CC BY-SA 4.0)より抜粋