百人一首 第41番 壬生忠見
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

読み札
ひとしれずこそ
おもひそめしか
取り札
歌の意味(現代語訳)
恋をしているという私の噂がもう立ってしまった。誰にも知られぬよう、ひそかに思いはじめたばかりなのに。
鑑賞のポイント
天徳内裏歌合で平兼盛の「忍ぶれど」と競い、負けとなった歌です。人知れず思い始めたばかりなのに、もう恋の噂が立ってしまったと嘆きます。忠見は負けた落胆から病になったという伝説も残っています。
決まり字と友札
決まり字は「こひ」の二字決まりです。「こ」までが同じ音で始まる歌がほかに5首あり(友札)、「こひ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第10番 これやこの 行くも帰るも 別れては決まり字「これ」
- 第24番 このたびは 幣もとりあへず 手向山決まり字「この」
- 第29番 心あてに 折らばや折らむ 初霜の決まり字「こころあ」
- 第68番 心にも あらでうき世に ながらへば決まり字「こころに」
- 第97番 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに決まり字「こぬ」
詠み人について
壬生 忠見(みぶ の ただみ、生没年不詳)は、平安時代中期の歌人。右衛門府生・壬生忠岑の子。父・忠岑とともに三十六歌仙の一人に数えられる。
出典: ウィキペディア 「壬生忠見」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第30番 壬生忠岑壬生忠岑と壬生忠見は父と子