百人一首 第24番 菅家
このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

読み札
もみぢのにしき
かみのまにまに
取り札
歌の意味(現代語訳)
今度の旅は急のことで幣も用意できません。この手向山の紅葉の錦を、神の御心のままにお受け取りください。
鑑賞のポイント
「菅家」は菅原道真のこと。宇多上皇の旅に従ったとき、手向山で詠みました。急な旅で神に供える幣を用意できなかったので、代わりに山の紅葉の錦を捧げると詠みます。「このたび」に「この度」と「この旅」が掛けられています。
決まり字と友札
決まり字は「この」の二字決まりです。「こ」までが同じ音で始まる歌がほかに5首あり(友札)、「この」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第10番 これやこの 行くも帰るも 別れては決まり字「これ」
- 第29番 心あてに 折らばや折らむ 初霜の決まり字「こころあ」
- 第41番 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり決まり字「こひ」
- 第68番 心にも あらでうき世に ながらへば決まり字「こころに」
- 第97番 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに決まり字「こぬ」
詠み人について
菅原 道真(すがわら の みちざね、承和12年6月25日〈845年8月1日〉- 延喜3年2月25日〈903年3月26日〉)は、日本の平安時代の貴族・学者・漢詩人。参議・菅原是善の三男。官位は従二位・右大臣、贈正一位・太政大臣。
出典: ウィキペディア 「菅原道真」(CC BY-SA 4.0)より抜粋