百人一首 第29番 凡河内躬恒
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

読み札
おきまどはせる
しらぎくのはな
取り札
歌の意味(現代語訳)
あてずっぽうに折るなら折ってみようか。初霜が降りて見分けのつかなくなった白菊の花を。
鑑賞のポイント
一面に降りた初霜と白菊の見分けがつかないという誇張によって、霜と菊の白さを際立たせています。凡河内躬恒は古今和歌集の撰者のひとりです。
決まり字と友札
決まり字は「こころあ」の四字決まりです。「こころ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「こころあ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第68番 心にも あらでうき世に ながらへば決まり字「こころに」
詠み人について
凡河内 躬恒(おおしこうち の みつね、貞観元年(859年)? - 延長3年(925年)?)は、平安時代前期の歌人・官人。姓は宿禰で、出身氏族の凡河内氏は凡河内国造の後裔。『勅撰作者部類』では淡路権掾・凡河内諶利の子とされるが詳細は不明。官位は五位・和泉大掾。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「凡河内躬恒」(CC BY-SA 4.0)より抜粋