百人一首 第30番 壬生忠岑
有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

読み札
あかつきばかり
うきものはなし
取り札
歌の意味(現代語訳)
有明の月がそっけなく見えたあの別れ以来、暁ほどつらいものはなくなった。
鑑賞のポイント
有明の月が冷ややかに見えたあの別れ以来、夜明け前ほどつらいものはないと詠みます。「つれなく」見えたのが月なのか相手なのか、解釈が分かれる歌です。壬生忠岑は古今和歌集の撰者のひとりで、壬生忠見の父です。
決まり字と友札
決まり字は「ありあ」の三字決まりです。「あり」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「ありあ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第58番 有馬山 猪名の笹原 風吹けば決まり字「ありま」
詠み人について
壬生 忠岑(みぶ の ただみね)は、平安時代前期の歌人。三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「壬生忠岑」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第41番 壬生忠見壬生忠岑と壬生忠見は父と子