百人一首 第58番 大弐三位
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

読み札
いでそよひとを
わすれやはする
取り札
歌の意味(現代語訳)
有馬山に近い猪名の笹原が風に鳴るように、「そうよ」と言いたい。私があなたを忘れるものですか。
鑑賞のポイント
訪ねてこなくなった男性に「あなたの心がわからない」と言われて返した歌です。「有馬山猪名の笹原風吹けば」までが、笹の葉がそよぐ音から「そよ(そうですよ)」を導く序詞です。大弐三位は紫式部の娘です。
決まり字と友札
決まり字は「ありま」の三字決まりです。「あり」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「ありま」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第30番 有明の つれなく見えし 別れより決まり字「ありあ」
詠み人について
大弐三位(だいにのさんみ)は、平安時代中期の女流歌人。女房三十六歌仙そして百人一首の歌人として知られる。藤原宣孝の娘。母は紫式部。本名は藤原賢子(ふじわら の かたいこ / けんし)。藤三位(とうのさんみ)、越後弁(えちごのべん)、弁乳母(べんのめのと)とも呼ばれる。
出典: ウィキペディア 「大弐三位」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第57番 紫式部紫式部と大弐三位は母と娘