百人一首 第23番 大江千里
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

読み札
わがみひとつの
あきにはあらねど
取り札
歌の意味(現代語訳)
月を見ると、あれこれと限りなく物悲しい。秋は私ひとりに来たわけではないけれど。
鑑賞のポイント
「ちぢ(千々)」と「ひとつ」を対にして、秋の月を見て湧き上がる悲しみを詠んでいます。唐の詩人・白居易の漢詩をふまえたとされ、漢詩文にくわしかった大江千里らしい一首です。
決まり字と友札
決まり字は「つき」の二字決まりです。「つ」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「つき」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第13番 筑波嶺の 峰より落つる みなの川決まり字「つく」
詠み人について
大江 千里(おおえ の ちさと)は、平安時代前期の貴族・歌人。参議・大江音人の子。一説では従四位下・大江玉淵の子。官位は正五位下・式部権大輔。中古三十六歌仙の一人。
出典: ウィキペディア 「大江千里 (歌人)」(CC BY-SA 4.0)より抜粋