百人一首 第26番 貞信公
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

読み札
いまひとたびの
みゆきまたなむ
取り札
歌の意味(現代語訳)
小倉山の峰の紅葉よ、もし心があるのなら、もう一度の行幸まで散らずに待っていてくれ。
鑑賞のポイント
宇多上皇が小倉山の紅葉を愛で、醍醐天皇にも見せたいと語ったのを受けて詠んだ歌です。紅葉に心があるなら、天皇のお出まし(みゆき)までどうか散らずに待っていてくれと呼びかけます。貞信公は藤原忠平のことです。
決まり字と友札
決まり字は「をぐ」の二字決まりです。「を」までが同じ音で始まる歌がほかに6首あり(友札)、「をぐ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第5番 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の決まり字「おく」
- 第44番 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに決まり字「あふこ」
- 第60番 大江山 いく野の道の 遠ければ決まり字「おほえ」
- 第72番 音に聞く 高師の浜の あだ波は決まり字「おと」
- 第82番 思ひわび さても命は あるものを決まり字「おも」
- 第95番 おほけなく うき世の民に おほふかな決まり字「おほけ」
詠み人について
藤原 忠平(ふじわら の ただひら)は、平安時代前期から中期にかけての公卿。藤原基経の四男。 兄・時平の早世後に朝政を司り、延喜の治と呼ばれる政治改革を行った。朱雀天皇の時に摂政、次いで関白に任じられる。以後、村上天皇の初期まで長く執政の座にあった。
出典: ウィキペディア 「藤原忠平」(CC BY-SA 4.0)より抜粋