百人一首 第83番 皇太后宮大夫俊成
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

読み札
やまのおくにも
しかぞなくなる
取り札
歌の意味(現代語訳)
この世に逃げ道などありはしない。思いつめて分け入った山の奥にも、鹿が悲しげに鳴いている。
鑑賞のポイント
つらい世の中から逃れようと山の奥に入っても、そこでも鹿が悲しげに鳴いている。世の中には逃れる道などないのだ、と詠んだ歌です。藤原俊成は藤原定家の父で、千載和歌集の撰者です。
決まり字と友札
決まり字は「よのなかよ」の五字決まりです。「よのなか」までが同じ音で始まる歌がほかに1首あり(友札)、「よのなかよ」まで聞いて初めてこの歌だと決まります。
- 第93番 世の中は 常にもがもな 渚こぐ決まり字「よのなかは」
詠み人について
藤原 俊成(ふじわら の としなり)は、平安時代後期から鎌倉時代初期の公家・歌人。名は有職読みで「しゅんぜい」とも読む。藤原北家御子左流、権中納言・藤原俊忠の子。はじめ勧修寺流・藤原顕頼の猶子となり顕広(あきひろ)を名乗ったが、後に実家の御子左家に戻り、俊成と改名した。法名は釈阿。
出典: ウィキペディア 「藤原俊成」(CC BY-SA 4.0)より抜粋
百人一首のゆかりの歌人
- 第97番 権中納言定家皇太后宮大夫俊成と権中納言定家は父と子